直接2面せん断試験によるポリプロピレン繊維補強コンクリートのせん断強度

本研究は、ポリプロピレン繊維補強コンクリート(PPFRC)をコンクリート舗装に適用した際の横収縮目地部における荷重伝達機能を検討することを目的に、その基礎研究として直接2面せん断試験によるせん断強度を評価した。せん断ひび割れ発生後のプレーンコンクリート(PL)は、あるひび割れ幅までであれば骨材のかみ合わせによる荷重伝達を有する。一方、PPFRCはせん断ひび割れ発生後も繊維がせん断抵抗することにより、せん断強度がPLより増大する。本試験では、土木学会規準である試験方法を改良し、PPFRCのせん断強度およびせん断ひび割れ発生後の残存せん断強度について評価を行った。また、せん断強度に及ぼす寸法効果に...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 77; no. 1; pp. 425 - 432
Main Authors 水越, 睦視, 佐々木, 庸志, 高原, 良輔, 東山, 浩士
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 29.03.2024
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ISSN0916-3182
2187-3313
DOI10.14250/cement.77.425

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Summary:本研究は、ポリプロピレン繊維補強コンクリート(PPFRC)をコンクリート舗装に適用した際の横収縮目地部における荷重伝達機能を検討することを目的に、その基礎研究として直接2面せん断試験によるせん断強度を評価した。せん断ひび割れ発生後のプレーンコンクリート(PL)は、あるひび割れ幅までであれば骨材のかみ合わせによる荷重伝達を有する。一方、PPFRCはせん断ひび割れ発生後も繊維がせん断抵抗することにより、せん断強度がPLより増大する。本試験では、土木学会規準である試験方法を改良し、PPFRCのせん断強度およびせん断ひび割れ発生後の残存せん断強度について評価を行った。また、せん断強度に及ぼす寸法効果についても併せて評価した。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.77.425