セルロースエーテル混入によるグラウト材の各種流動性、水中分離度および圧縮強度に関する実験的研究

本研究では水中グラウト材の開発を目的に、水中不分離性混和剤として各種分子量および化学構造のセルロースエーテルを用い、セルロースエーテル混入グラウト材の各種流動性、水中分離度および圧縮強度について実験的検討を行った。その結果として、セルロースエーテル混入グラウト材の圧縮強度はセルロースエーテルや消泡剤の混入による空気量の変動に影響を受けるが、セルロースエーテルの分子量や化学構造の違いが圧縮強度に及ぼす影響は小さいこと、セルロースエーテルの混入率や分子量で定量化された水溶液粘度と各種流動性およびpH値との間に高い相関があることなどが実験的に確認された。...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 74; no. 1; pp. 428 - 434
Main Authors 久田, 真央, 村上, 聖, 佐藤, あゆみ, 小西, 秀和
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 31.03.2021
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Summary:本研究では水中グラウト材の開発を目的に、水中不分離性混和剤として各種分子量および化学構造のセルロースエーテルを用い、セルロースエーテル混入グラウト材の各種流動性、水中分離度および圧縮強度について実験的検討を行った。その結果として、セルロースエーテル混入グラウト材の圧縮強度はセルロースエーテルや消泡剤の混入による空気量の変動に影響を受けるが、セルロースエーテルの分子量や化学構造の違いが圧縮強度に及ぼす影響は小さいこと、セルロースエーテルの混入率や分子量で定量化された水溶液粘度と各種流動性およびpH値との間に高い相関があることなどが実験的に確認された。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.74.428