With/Beyondコロナ時代の医療情報のあり方を図る
【セッション抄録】 新型コロナウイルス感染症(以下,コロナ)により医療や社会は大きく変わりつつある.日本医療情報学会(JAMI)は,COVID-19関連タスクフォース(TF)を設置し,「議論の継続」「情報共有」「社会貢献」の三本柱の対策を実施してきた.その中の「議論の継続」の一環として,2020年,日本医療情報学会春季学術大会で緊急企画として行った「postコロナの医療情報」に続いて,2020年,医療情報学連合大会では,本学会セッションを企画した. 日本では2020年1月から始まったコロナ騒動であるが,4月には緊急事態宣言に至ったその後一旦落ちついたものの8月には第2波がみられた.その間の医療...
Saved in:
Published in | 医療情報学 Vol. 43; no. 3; pp. 97 - 109 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本医療情報学会
07.08.2023
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 0289-8055 2188-8469 |
DOI | 10.14948/jami.43.97 |
Cover
Loading…
Summary: | 【セッション抄録】 新型コロナウイルス感染症(以下,コロナ)により医療や社会は大きく変わりつつある.日本医療情報学会(JAMI)は,COVID-19関連タスクフォース(TF)を設置し,「議論の継続」「情報共有」「社会貢献」の三本柱の対策を実施してきた.その中の「議論の継続」の一環として,2020年,日本医療情報学会春季学術大会で緊急企画として行った「postコロナの医療情報」に続いて,2020年,医療情報学連合大会では,本学会セッションを企画した. 日本では2020年1月から始まったコロナ騒動であるが,4月には緊急事態宣言に至ったその後一旦落ちついたものの8月には第2波がみられた.その間の医療機関・医師会,行政,企業,教育機関など,それぞれ様々な苦難を味わい,それらの対策を立ててきた.これからも当面はこのような波の繰り返しを過ごすことであろう.そのような時代において,医療情報がどのようにwith/beyondコロナに貢献できるのか,逆にコロナによって医療情報がどう変革されるのか,多くの視点から現状を共有したい. また,コロナ以外にも日本には超少子高齢社会の到来,および自然災害の激化など多くの課題がある.また,すでに人工知能のみならずデジタルトランスフォーメーションと呼ばれる社会全体の情報改革が世界で進行しつつあり,医療もその例外ではない.コロナの影響と合わせて考えると,次世代への変革には今後の社会は成立しない.社会の変革に伴い,個々のステークホルダーがどう変革し,個人としての市民もどう変わるべきなのか,その中で保健医療情報システムはどうあるべきなのか,について,前半は現場中心の視点で情報を共有していただく.また後半は,社会構造や課題の視点で考察・議論をしていただく. |
---|---|
ISSN: | 0289-8055 2188-8469 |
DOI: | 10.14948/jami.43.97 |