リチウムを含有するアルミノシリケートのASR抑制効果

アロフェンとLiOHから水熱合成したLi型ゼオライトとその加熱処理物のASR抑制効果を検討した。Li-EDI型、Li-ABW型ゼオライトをセメントに対して5~10mass%添加することにより、ASRの抑制に効果があることが分かった。また、それらを400℃に加熱処理した場合には、さらに抑制効果が大きくなった。ASR抑制効果とNaイオンの捕集特性との関係は小さく、ポゾラン反応性の影響が大きい。ASR抑制材のあり方として、Li2Oの担持量が多く、Na2OやK2Oの含有量が少なく、ポゾラン反応性に富むものが効果的と考えられる。...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 63; no. 1; pp. 400 - 407
Main Authors 盛岡, 実, 山本, 賢司, 山岸, 隆典, 荒木, 昭俊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 2009
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ISSN0916-3182
2187-3313
DOI10.14250/cement.63.400

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Summary:アロフェンとLiOHから水熱合成したLi型ゼオライトとその加熱処理物のASR抑制効果を検討した。Li-EDI型、Li-ABW型ゼオライトをセメントに対して5~10mass%添加することにより、ASRの抑制に効果があることが分かった。また、それらを400℃に加熱処理した場合には、さらに抑制効果が大きくなった。ASR抑制効果とNaイオンの捕集特性との関係は小さく、ポゾラン反応性の影響が大きい。ASR抑制材のあり方として、Li2Oの担持量が多く、Na2OやK2Oの含有量が少なく、ポゾラン反応性に富むものが効果的と考えられる。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.63.400