固有受容器神経筋促通手技(PNF)の学内教授活動の変遷と現状

〔目的〕全国理学療法士養成校の固有受容器神経筋促通手技(PNF)の教授活動内容の変遷と現状を把握した。〔対象〕2003年度および2008年度に開校していた理学療法士養成校のうち,回答が得られた107校(2003年度)と114校(2008年度)とした。〔方法〕両年度それぞれで質問紙法を実施し,PNF講義内容について両年度で比較した。〔結果〕PNF講義は両年度とも90%前後の養成校が実施していた。両年度の割合の比較では,「PNF」や「神経筋促通治療学」の単独講義名が増加していた。講義内容は特殊テクニックや応用動作を教授する養成校の割合が減少している傾向であった。〔結語〕講義時間内容や講義担当講師の...

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Published in理学療法科学 Vol. 25; no. 4; pp. 483 - 486
Main Author 佐藤, 仁
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2010
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Summary:〔目的〕全国理学療法士養成校の固有受容器神経筋促通手技(PNF)の教授活動内容の変遷と現状を把握した。〔対象〕2003年度および2008年度に開校していた理学療法士養成校のうち,回答が得られた107校(2003年度)と114校(2008年度)とした。〔方法〕両年度それぞれで質問紙法を実施し,PNF講義内容について両年度で比較した。〔結果〕PNF講義は両年度とも90%前後の養成校が実施していた。両年度の割合の比較では,「PNF」や「神経筋促通治療学」の単独講義名が増加していた。講義内容は特殊テクニックや応用動作を教授する養成校の割合が減少している傾向であった。〔結語〕講義時間内容や講義担当講師のPNF修得過程,あるいは講義内容に相違があり,学内教育ではPNFの修得が同レベルでないことが判った。したがって,講習会や研修会などの卒後教育の充実が望まれる。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.483