事前復興の基盤となる情報プラットフォームの構築と活用

1995年の阪神淡路大震災以降,各地に頻発する活断層型地震災害,2011年の東日本大震災がもたらした巨大津波等による未曾有の大災害は,壊滅したまちを復興し生活を再建することの難しさを露わにした.そのため,次期の南海トラフ地震等の巨大自然災害のリスクに対しては防災から復興までに備える「事前復興」の取り組みが必要とされている.事前復興として前もって総合的に施策を講じる事項は多岐にわたるが,それらは俯瞰的に地域の課題を紐解き,戦略的に対処法を捻出するために,多種多量の情報(基礎データ)を必要とする.そのための情報基盤(情報システム等)を備えることも事前復興の一部となる.本研究は,そのような観点から事...

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Published inAI・データサイエンス論文集 Vol. 2; no. J2; pp. 475 - 484
Main Authors 山本, 浩司, 新宮, 圭一, 森脇, 亮, 羽藤, 英二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2021
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Summary:1995年の阪神淡路大震災以降,各地に頻発する活断層型地震災害,2011年の東日本大震災がもたらした巨大津波等による未曾有の大災害は,壊滅したまちを復興し生活を再建することの難しさを露わにした.そのため,次期の南海トラフ地震等の巨大自然災害のリスクに対しては防災から復興までに備える「事前復興」の取り組みが必要とされている.事前復興として前もって総合的に施策を講じる事項は多岐にわたるが,それらは俯瞰的に地域の課題を紐解き,戦略的に対処法を捻出するために,多種多量の情報(基礎データ)を必要とする.そのための情報基盤(情報システム等)を備えることも事前復興の一部となる.本研究は,そのような観点から事前復興の基盤となる情報プラットフォームの構築と活用に取り組んだ.
ISSN:2435-9262
DOI:10.11532/jsceiii.2.J2_475