廃ガラスを利用したコンクリート二次製品の開発に関する基礎的研究

廃ガラスのコンクリート二次製品への応用を想定し、廃ガラスの反応性骨材としての特性について、混入率、粒度ならびに初期養生条件の観点から評価した。結果として、単一粒度の廃ガラスを一定量置換して比較した結果から、廃ガラスの粒度ペシマムが存在することを確認した。廃ガラスは、混入率が40%以上になると無害でない膨張反応を示し、混入率80%付近にペシマムが存在することが明らかとなった。初期養生条件のうち、蒸気養生ではASR抑制効果は見られなかったが、圧力養生ではASR抑制効果を発揮した。さらに、圧力養生は、蒸気養生に比べて圧縮強度等に与える影響が小さいが、養生時間が強度発現に影響を及ぼすことが明らかとなっ...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 67; no. 1; pp. 224 - 230
Main Authors 内田, 美夏, 高田, 龍一, 野中, 資博, 佐藤, 周之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 2013
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Summary:廃ガラスのコンクリート二次製品への応用を想定し、廃ガラスの反応性骨材としての特性について、混入率、粒度ならびに初期養生条件の観点から評価した。結果として、単一粒度の廃ガラスを一定量置換して比較した結果から、廃ガラスの粒度ペシマムが存在することを確認した。廃ガラスは、混入率が40%以上になると無害でない膨張反応を示し、混入率80%付近にペシマムが存在することが明らかとなった。初期養生条件のうち、蒸気養生ではASR抑制効果は見られなかったが、圧力養生ではASR抑制効果を発揮した。さらに、圧力養生は、蒸気養生に比べて圧縮強度等に与える影響が小さいが、養生時間が強度発現に影響を及ぼすことが明らかとなった。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.67.224