出来形計測ロボットを用いたコンクリート製剛性防護柵の施工管理の効率化

コンクリート製剛性防護柵の出来形計測とコンクリート初期点検を同時に実施する測定ロボットの開発を実施した.出来形計測はリニアワイヤエンコーダを用いた出来形計測システムを開発し,従来手法と比較して,平均誤差3mm以内で計測可能であることを確認した.ひび割れ調査は汎用のコンクリートひび割れ検出AIシステムを用いることとし,壁高欄両面の画像を撮影するシステムを開発した.開発したシステムによりひび割れ検出を実施した結果,目視で確認した位置と同一箇所に同サイズのひび割れを確認することができた.本ロボットを用いることで施工管理に要する時間が従来手法と比較して50%程度の効率化に繋がることを確認した....

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Published inAI・データサイエンス論文集 Vol. 2; no. J2; pp. 741 - 748
Main Authors 柿市, 拓巳, 前田, 晃佑, 山崎, 文敬, 阿部, 翔太朗, 髙木, 寛之, 南園, 直弥
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2021
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Summary:コンクリート製剛性防護柵の出来形計測とコンクリート初期点検を同時に実施する測定ロボットの開発を実施した.出来形計測はリニアワイヤエンコーダを用いた出来形計測システムを開発し,従来手法と比較して,平均誤差3mm以内で計測可能であることを確認した.ひび割れ調査は汎用のコンクリートひび割れ検出AIシステムを用いることとし,壁高欄両面の画像を撮影するシステムを開発した.開発したシステムによりひび割れ検出を実施した結果,目視で確認した位置と同一箇所に同サイズのひび割れを確認することができた.本ロボットを用いることで施工管理に要する時間が従来手法と比較して50%程度の効率化に繋がることを確認した.
ISSN:2435-9262
DOI:10.11532/jsceiii.2.J2_741