深層学習における少数の事象を対象としたアノテーション方法の検討

本稿では,土木分野の判読技術を対象としたセマンティック・セグメンテーションにおいて,少量の事象で精度を向上させるためのアノテーション方法を検討する.判読対象は枯死木判読とする.検討するアノテーション方法は,枯死木のみをアノテーションする方法と,枯死木だけでなく誤抽出しやすい人工構造物等もアノテーションする方法とした.この2つのアノテーション方法を比較した結果,抽出精度は後者の方が高く,誤判読しやすい対象物もアノテーションすることで抽出精度が向上することを示した.枯死木判読の観点からすると,この抽出精度の向上により,技術者の省力化や気づきを与えることも分かった....

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Published inAI・データサイエンス論文集 Vol. 2; no. J2; pp. 856 - 862
Main Authors 古木, 宏和, 荒木, 光一, 野村, 卓也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2021
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Summary:本稿では,土木分野の判読技術を対象としたセマンティック・セグメンテーションにおいて,少量の事象で精度を向上させるためのアノテーション方法を検討する.判読対象は枯死木判読とする.検討するアノテーション方法は,枯死木のみをアノテーションする方法と,枯死木だけでなく誤抽出しやすい人工構造物等もアノテーションする方法とした.この2つのアノテーション方法を比較した結果,抽出精度は後者の方が高く,誤判読しやすい対象物もアノテーションすることで抽出精度が向上することを示した.枯死木判読の観点からすると,この抽出精度の向上により,技術者の省力化や気づきを与えることも分かった.
ISSN:2435-9262
DOI:10.11532/jsceiii.2.J2_856