高炉スラグ超微粉末のキャラクタリゼーションおよび高炉スラグ高含有セメントペーストの充てん性と流動性に及ぼす影響

CO2排出量の削減はセメント産業にとって大きな課題の一つである。クリンカー成分の60%を高炉スラグ(BFS)で置換し、CO2排出量を大幅に削減した高炉スラグ高含有セメントが開発されているが、この高炉スラグ高含有セメントを高強度・高耐久コンクリート用セメントとして利用するためには、低水比での作業性を確保することが必要である。本研究では粉末度の高いBFS中に粒径200-500nmのBFS超微粉末が存在することを見出した。またその超微粉末が高炉スラグ高含有セメントの充てん性を向上させることにより、ペーストの流動性が改善されることを明らかにし、SF代替材料としての利用可能性を示した。...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 68; no. 1; pp. 472 - 479
Main Authors 中澤, 拓也, 相川, 豊, 新, 大軌, 坂井, 悦郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 2014
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ISSN0916-3182
2187-3313
DOI10.14250/cement.68.472

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Summary:CO2排出量の削減はセメント産業にとって大きな課題の一つである。クリンカー成分の60%を高炉スラグ(BFS)で置換し、CO2排出量を大幅に削減した高炉スラグ高含有セメントが開発されているが、この高炉スラグ高含有セメントを高強度・高耐久コンクリート用セメントとして利用するためには、低水比での作業性を確保することが必要である。本研究では粉末度の高いBFS中に粒径200-500nmのBFS超微粉末が存在することを見出した。またその超微粉末が高炉スラグ高含有セメントの充てん性を向上させることにより、ペーストの流動性が改善されることを明らかにし、SF代替材料としての利用可能性を示した。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.68.472