教職実践演習の到達目標の達成を目指したICT活用によるカリキュラムデザインと評価

本研究は,教職実践演習において,ICTを活用したカリキュラムをデザインし,この授業実践によって教職実践演習の到達目標の項目に,受講生がどのような認識を示したかを分析することが目的である.研究1では,2013年度の教職実践演習を対象に,教職eポートフォリオを導入して外部講師の講話の内容を振り返ったり,授業担当者が小学校算数・理科の授業動画を作成し,授業リフレクションシステム(森本・北澤 2014)を活用しながら授業内容について相互評価する学習活動を行ったりした.しかし,分析の結果,「教科基礎力」と「学習指導力」に関する事項が低い傾向であることが分かった.そこで,研究2では,2014年度の教職実践...

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Published in日本教育工学会論文誌 Vol. 39; no. 3; pp. 209 - 220
Main Authors 森本, 康彦, 北澤, 武
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本教育工学会 2015
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ISSN1349-8290
2189-6453
DOI10.15077/jjet.39029

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Summary:本研究は,教職実践演習において,ICTを活用したカリキュラムをデザインし,この授業実践によって教職実践演習の到達目標の項目に,受講生がどのような認識を示したかを分析することが目的である.研究1では,2013年度の教職実践演習を対象に,教職eポートフォリオを導入して外部講師の講話の内容を振り返ったり,授業担当者が小学校算数・理科の授業動画を作成し,授業リフレクションシステム(森本・北澤 2014)を活用しながら授業内容について相互評価する学習活動を行ったりした.しかし,分析の結果,「教科基礎力」と「学習指導力」に関する事項が低い傾向であることが分かった.そこで,研究2では,2014年度の教職実践演習を対象に,受講生が授業の一場面を動画に作成し,授業リフレクションシステムで相互評価を行うカリキュラムにデザインを変更した.この結果,「教科基礎力」と「学習指導力」に関する項目に有意な向上が認められた.
ISSN:1349-8290
2189-6453
DOI:10.15077/jjet.39029