超吸水性ポリマーおよび軽量骨材を用いたモルタルの収縮挙動の比較

超吸水性ポリマー(SAP)および軽量骨材(LWA)を用いて等量の内部貯水を保持させたモルタルの収縮挙動を比較し、これらの内部貯水粒子の空間分布の相違が、内部養生に及ぼす影響について実験的に検討した。軽量骨材粒子の方が互いに近接した配置になるが、個々の粒子のもつ内部水量が少なく、また、放水は遅いと考えられ、このため内部水を若材齢にて放出するSAP粒子よりも自己収縮抑制効果は小さくなると考えられる。しかし、その一方にて、SAPによる初期の放水はマトリックス中の水量を増大させて乾燥収縮を大きくするが、軽量骨材を用いると、その放水特性のために乾燥収縮はSAPを用いたものよりも小さくなる。...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 67; no. 1; pp. 171 - 178
Main Authors 桑原, 寛司, 五十嵐, 心一, 横田, 光一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 2013
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ISSN0916-3182
2187-3313
DOI10.14250/cement.67.171

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Summary:超吸水性ポリマー(SAP)および軽量骨材(LWA)を用いて等量の内部貯水を保持させたモルタルの収縮挙動を比較し、これらの内部貯水粒子の空間分布の相違が、内部養生に及ぼす影響について実験的に検討した。軽量骨材粒子の方が互いに近接した配置になるが、個々の粒子のもつ内部水量が少なく、また、放水は遅いと考えられ、このため内部水を若材齢にて放出するSAP粒子よりも自己収縮抑制効果は小さくなると考えられる。しかし、その一方にて、SAPによる初期の放水はマトリックス中の水量を増大させて乾燥収縮を大きくするが、軽量骨材を用いると、その放水特性のために乾燥収縮はSAPを用いたものよりも小さくなる。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.67.171