九州産業大学新入生で実測した肥満度と学生自身が丁度よいと考えた体重から算出した肥満度の比較
2016年から2023年までの大学新入生(女 6,356人,男 14,446人)のBMIを分析した。BMI区分は日本肥満学会に準拠して,やせ,普通,肥満に大別し,さらに普通体重をBMI 18.5~22.0未満の群と22.0~25.0未満の群に分けた。男女とも実際のBMIが低ければ肥えたいと思い,高ければやせたいと思っていた。BMI 18.5未満を丁度よいと云う女子学生が全体の18.9%,男子学生が4.1%いた。男女ともその半数以上で実際のBMIが18.5未満であった。実際のBMIが18.5未満で,より低いBMIを丁度よいと云う女子学生が190人,男子学生が83人いたが,BMI以外の特徴は明らか...
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Published in | 人間科学 Vol. 6; pp. 13 - 21 |
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Format | Journal Article |
Language | Japanese |
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九州産業大学 人間科学会
2024
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Summary: | 2016年から2023年までの大学新入生(女 6,356人,男 14,446人)のBMIを分析した。BMI区分は日本肥満学会に準拠して,やせ,普通,肥満に大別し,さらに普通体重をBMI 18.5~22.0未満の群と22.0~25.0未満の群に分けた。男女とも実際のBMIが低ければ肥えたいと思い,高ければやせたいと思っていた。BMI 18.5未満を丁度よいと云う女子学生が全体の18.9%,男子学生が4.1%いた。男女ともその半数以上で実際のBMIが18.5未満であった。実際のBMIが18.5未満で,より低いBMIを丁度よいと云う女子学生が190人,男子学生が83人いたが,BMI以外の特徴は明らかでなかった。コロナ禍以前(2016~2019年)と最中(2020~2023年)を比べると,実際のBMIは,コロナ禍最中の方がより低い方に分布した。生活や健康意識の変化がBMIに反映された可能性がある。 |
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ISSN: | 2434-4753 |
DOI: | 10.32223/hsksu.6.0_13 |