情報教育への教育工学的アプローチによる研究の成果と今後の方向性初等・中等教育を中心として

情報教育は日本教育工学会の主要な研究分野のひとつとして位置づいてきた.本論文では,情報教育の今後の研究課題を明確にするために,1)これまでの日本教育工学会における情報教育に関する研究動向の整理,2)情報活用能力に関する実態調査を行った.前者については,これまでの動向から特に情報モラル教育とプログラミング教育に焦点化し,分析をすることにより今後の課題を示した.後者については,先行研究に基づき項目を検討し,教員養成課程の大学生を対象とした調査を行うことにより,情報端末の使用開始時期と情報活用能力や,各項目の関連性などを検討した.これらの結果に基づき,情報教育研究に関する今後の課題を示した....

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Published in日本教育工学会論文誌 Vol. 47; no. 4; pp. 553 - 565
Main Authors 森下, 孟, 鶴田, 利郎, 板垣, 翔大, 今野, 貴之, 倉田, 伸, 寺嶋, 浩介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本教育工学会 20.12.2023
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Summary:情報教育は日本教育工学会の主要な研究分野のひとつとして位置づいてきた.本論文では,情報教育の今後の研究課題を明確にするために,1)これまでの日本教育工学会における情報教育に関する研究動向の整理,2)情報活用能力に関する実態調査を行った.前者については,これまでの動向から特に情報モラル教育とプログラミング教育に焦点化し,分析をすることにより今後の課題を示した.後者については,先行研究に基づき項目を検討し,教員養成課程の大学生を対象とした調査を行うことにより,情報端末の使用開始時期と情報活用能力や,各項目の関連性などを検討した.これらの結果に基づき,情報教育研究に関する今後の課題を示した.
ISSN:1349-8290
2189-6453
DOI:10.15077/jjet.47139