石炭燃焼試験炉で試製した石炭種・燃焼条件の異なるフライアッシュの特性

本研究では50kg程度の比較的少量の石炭を燃焼させることができる石炭燃焼試験炉を使い、石炭種や燃焼条件がフライアッシュの品質に与える影響を調査した。試験炉より得られたフライアッシュを使用して、コンクリート用混和材としての性能を確認する試験を実施した結果、石炭の燃焼温度が低いフライアッシュは未燃炭素が多く残存し、形状も歪になるため、流動性が改善しない場合があることを示した。また、使用する石炭種や石炭の燃焼温度によってフライアッシュの化学組成・鉱物組成・非晶質量が変化し、その結果活性度指数が異なることを明らかとした。...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 74; no. 1; pp. 111 - 117
Main Authors 依田, 侑也, 清村, 俊介, 堀田, 太洋, 川崎, 亮太
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 31.03.2021
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Summary:本研究では50kg程度の比較的少量の石炭を燃焼させることができる石炭燃焼試験炉を使い、石炭種や燃焼条件がフライアッシュの品質に与える影響を調査した。試験炉より得られたフライアッシュを使用して、コンクリート用混和材としての性能を確認する試験を実施した結果、石炭の燃焼温度が低いフライアッシュは未燃炭素が多く残存し、形状も歪になるため、流動性が改善しない場合があることを示した。また、使用する石炭種や石炭の燃焼温度によってフライアッシュの化学組成・鉱物組成・非晶質量が変化し、その結果活性度指数が異なることを明らかとした。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.74.111