学修支援システム「In Assistant(アイアシスタント)」を用いて教員が教学マネジメントを実践するプロセスの分析

2020年度に公示された「教学マネジメント指針」によると,大学には,個々の教員が授業科目単位の教学マネジメントを実施するためのFD・SD が求められている.その一方策として,組織的にICT を活用したシステムを導入し,個々の教員がシステムを活用して教学マネジメントを行い,授業を改善するというFD が考えられる.本研究では,FD の一環として導入された学修支援システム「In Assistant(アイアシスタント)」が一定の利用者を獲得していることに着目し,利用者がこのシステムを受け入れて持続的に活用するプロセスを分析している.その結果,外部評価対策などの外的要因で使い始めた利用者が,過去のデータ...

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Published in日本教育工学会論文誌 Vol. 46; no. 1; pp. 1 - 14
Main Authors 江本, 理恵, 加藤, 浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本教育工学会 20.02.2022
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ISSN1349-8290
2189-6453
DOI10.15077/jjet.45012

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Summary:2020年度に公示された「教学マネジメント指針」によると,大学には,個々の教員が授業科目単位の教学マネジメントを実施するためのFD・SD が求められている.その一方策として,組織的にICT を活用したシステムを導入し,個々の教員がシステムを活用して教学マネジメントを行い,授業を改善するというFD が考えられる.本研究では,FD の一環として導入された学修支援システム「In Assistant(アイアシスタント)」が一定の利用者を獲得していることに着目し,利用者がこのシステムを受け入れて持続的に活用するプロセスを分析している.その結果,外部評価対策などの外的要因で使い始めた利用者が,過去のデータが蓄積するにつれて,授業実施のPDCAサイクルに沿って教学マネジメントを行い,自発的に授業を改善していくプロセスを見いだすことができた.
ISSN:1349-8290
2189-6453
DOI:10.15077/jjet.45012