各種セメントを用いた超高強度モルタルの強度及び水和特性
建設現場で打込み可能で、常温養生により早期に高強度が得られる超高強度繊維補強コンクリートの開発が望まれている。本検討では、このような特性を得る適正条件を調査するため、セメントの種類および水結合材比を変えて、モルタルのフレッシュ性状、圧縮強度および水和特性を評価した。その結果、モルタルの諸物性に及ぼす水結合材比の影響はセメントの種類によって異なり、常温で早期に高強度を発現させるためには、C3S量が多くかつC3A量が少ないセメントを使用することが重要であるとわかった。これは、自由水を比較的多く確保することで、セメントのC3Sやポゾラン質微粉末の反応が進行しやすいためであると考えられた。...
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Published in | セメント・コンクリート論文集 Vol. 66; no. 1; pp. 531 - 536 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 セメント協会
2012
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Subjects | |
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Summary: | 建設現場で打込み可能で、常温養生により早期に高強度が得られる超高強度繊維補強コンクリートの開発が望まれている。本検討では、このような特性を得る適正条件を調査するため、セメントの種類および水結合材比を変えて、モルタルのフレッシュ性状、圧縮強度および水和特性を評価した。その結果、モルタルの諸物性に及ぼす水結合材比の影響はセメントの種類によって異なり、常温で早期に高強度を発現させるためには、C3S量が多くかつC3A量が少ないセメントを使用することが重要であるとわかった。これは、自由水を比較的多く確保することで、セメントのC3Sやポゾラン質微粉末の反応が進行しやすいためであると考えられた。 |
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ISSN: | 0916-3182 2187-3313 |
DOI: | 10.14250/cement.66.531 |