各種粗骨材の品質がコンクリートの乾燥収縮特性に及ぼす影響

本研究では、各種粗骨材の品質がコンクリートの乾燥収縮特性に及ぼす影響を明らかにすることを目的として、岩種および物性の異なる各種粗骨材を使用したコンクリートの乾燥収縮特性について実験的検討を行った。その結果、粗骨材の種類によりコンクリートの乾燥収縮ひずみは異なり、骨材粒子単体の乾燥収縮とコンクリートの乾燥収縮には高い相関が認められた。概して粗骨材の吸水率や総細孔量が大きいほど、コンクリートの乾燥収縮が大きくなる傾向を示すが、砂岩は他の骨材と傾向が異なり、吸水率や細孔量は比較的小さいもののコンクリートの乾燥収縮は大きい値を示した。また、鏡面研磨を施した骨材面のSEM観察を行い、骨材内部の微細空隙構...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 65; no. 1; pp. 261 - 267
Main Authors 井上, 真澄, 山崎, 新太郎, 猪狩, 平三郎, 岡田, 包儀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 2011
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Summary:本研究では、各種粗骨材の品質がコンクリートの乾燥収縮特性に及ぼす影響を明らかにすることを目的として、岩種および物性の異なる各種粗骨材を使用したコンクリートの乾燥収縮特性について実験的検討を行った。その結果、粗骨材の種類によりコンクリートの乾燥収縮ひずみは異なり、骨材粒子単体の乾燥収縮とコンクリートの乾燥収縮には高い相関が認められた。概して粗骨材の吸水率や総細孔量が大きいほど、コンクリートの乾燥収縮が大きくなる傾向を示すが、砂岩は他の骨材と傾向が異なり、吸水率や細孔量は比較的小さいもののコンクリートの乾燥収縮は大きい値を示した。また、鏡面研磨を施した骨材面のSEM観察を行い、骨材内部の微細空隙構造と骨材の収縮との関係性について考察を行った。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.65.261