尿管結石に対するDornie社製DeltaⅡFar Sight導入1年経過後以降の治療成績
【目的】Dornier社製Delta II Far Sight導入1年経過以降の尿管結石の治療成績を報告する. 【対象と方法】2011年7月より2013年12月までに尿管結石に対してESWLを施行した292例を対象とした.平均年齢56歳(18-88歳),性別は男性240例,女性52例,患側は右118例,左174例,上部尿管結石150例,中部尿管結石67例,下部尿管結石75例であった.完全排石した群(A群)と完全排石せず経尿道的尿管結石除去術(Transureteral Lithotripsy:TUL)に移行した群(B群)に分けて,長径,短径,J(エネルギー投与量),powerの因子についてt...
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Published in | Japanese Journal of Endourology Vol. 28; no. 1; pp. 132 - 136 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本泌尿器内視鏡学会
2015
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Subjects | |
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ISSN | 2186-1889 2187-4700 |
DOI | 10.11302/jsejje.28.132 |
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Summary: | 【目的】Dornier社製Delta II Far Sight導入1年経過以降の尿管結石の治療成績を報告する. 【対象と方法】2011年7月より2013年12月までに尿管結石に対してESWLを施行した292例を対象とした.平均年齢56歳(18-88歳),性別は男性240例,女性52例,患側は右118例,左174例,上部尿管結石150例,中部尿管結石67例,下部尿管結石75例であった.完全排石した群(A群)と完全排石せず経尿道的尿管結石除去術(Transureteral Lithotripsy:TUL)に移行した群(B群)に分けて,長径,短径,J(エネルギー投与量),powerの因子についてt-検定を行った.また,1回のみで完全排石した群(C群)と2回以上要した群(D群)に分けて,同様の検定を行った. 【結果】平均施行回数は1.36回であった.術後3カ月目の評価では,完全排石率は上部尿管結石99.0%,中部尿管結石100%,下部尿管結石94.7%であった.上部尿管結石4例,下部尿管結石3例は排石されず,TULに移行した.A群,B群間にて,上部尿管結石では長径,短径,Jの因子に有意差を認め,下部尿管結石では短径の因子に有意差を認めた.C群,D群間にて,上部尿管結石では長径,短径因子に有意差を認めた. 【考察】Delta II Far Sightによる砕石は有用な治療であるが,上部尿管結石では,長径,短径が完全排石,単回施行での排石にかかわる因子であった. |
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ISSN: | 2186-1889 2187-4700 |
DOI: | 10.11302/jsejje.28.132 |