母親が1歳~4歳児に電子メディア機器を使用する時の認識尺度の開発と信頼性・妥当性の検討

研究目的は母親が1歳~4歳児に電子メディア機器を使用する時の認識尺度を開発することである。表面的妥当性、内容的妥当性を検討し29項目の尺度項目案とした。九州・沖縄地域40園の認定こども園を利用する母親を対象とした。3,000名に配布し、548名から回収(回収率18.3%)し、517名を分析対象とした。項目分析、探索的因子分析(主因子法、プロマックス回転)により、15項目4因子【子どもの発達を促したい】、【家事・育児の負担軽減と子どもの安全確保の両立に使う】、【自分が意図せず習慣的に使用してしまう】、【公共の場で子どもを静かにさせたい】を抽出した。全項目の信頼性係数α=.78、安定性係数ρ=.7...

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Published in日本小児看護学会誌 Vol. 34; pp. 128 - 135
Main Authors 濱嵜 真由美, 甲斐 鈴恵
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本小児看護学会 2025
日本小児看護学会
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ISSN1344-9923
2423-8457
DOI10.20625/jschn.34_128

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Summary:研究目的は母親が1歳~4歳児に電子メディア機器を使用する時の認識尺度を開発することである。表面的妥当性、内容的妥当性を検討し29項目の尺度項目案とした。九州・沖縄地域40園の認定こども園を利用する母親を対象とした。3,000名に配布し、548名から回収(回収率18.3%)し、517名を分析対象とした。項目分析、探索的因子分析(主因子法、プロマックス回転)により、15項目4因子【子どもの発達を促したい】、【家事・育児の負担軽減と子どもの安全確保の両立に使う】、【自分が意図せず習慣的に使用してしまう】、【公共の場で子どもを静かにさせたい】を抽出した。全項目の信頼性係数α=.78、安定性係数ρ=.71~.81であった。基準関連妥当性は、母性意識尺度(消極的・否定的)と第2因子が正の相関r=.368(p<.01)を示した。尺度を活用し母親の個別の認識に応じた保健指導の一助となる可能性がある。
ISSN:1344-9923
2423-8457
DOI:10.20625/jschn.34_128