介護予防対象者における身体的活動能力測定(自立体力テスト)の信頼性

〔目的〕身体的活動能力測定の介護予防事業の対象となる高齢者における信頼性を検討することを目的として,一般高齢者,虚弱高齢者を対象として,「自立体力テスト」の再現性,構成概念妥当性,安全性を検証した。〔対象〕地域在住高齢者129名と要支援高齢者48名であった。〔方法〕自立体力テストのテスト・再テストの一致度を調べるために,級内相関を用いた。構成概念妥当性検証のために,自立体力テストと運動機能評価指標との相関を調べた。リスクアセスメントによってテスト実施の安全性を検討した。〔結果〕自立体力テストのテスト・再テスト間の級内相関は,0.75以上であった。自立体力テストは,歩行速度やTimed Up &...

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Published in理学療法科学 Vol. 26; no. 1; pp. 41 - 48
Main Authors 小島, 基永, 大渕, 修一, 中野, 美恵子, 河合, 恒, 新井, 武志, 横山, 義昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2011
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.26.41

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Summary:〔目的〕身体的活動能力測定の介護予防事業の対象となる高齢者における信頼性を検討することを目的として,一般高齢者,虚弱高齢者を対象として,「自立体力テスト」の再現性,構成概念妥当性,安全性を検証した。〔対象〕地域在住高齢者129名と要支援高齢者48名であった。〔方法〕自立体力テストのテスト・再テストの一致度を調べるために,級内相関を用いた。構成概念妥当性検証のために,自立体力テストと運動機能評価指標との相関を調べた。リスクアセスメントによってテスト実施の安全性を検討した。〔結果〕自立体力テストのテスト・再テスト間の級内相関は,0.75以上であった。自立体力テストは,歩行速度やTimed Up & Goテストとは0.39~0.92,開眼片足立ち時間とは-0.36~-0.45の相関を示した。〔結語〕自立体力テストは,介護予防対象者に対して再現性があり,既存の運動機能評価指標との相関が見られ,構成概念妥当性があることが確認されたことから信頼性の高いテストであると判断された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.26.41