刈取りがイタドリ(Fallopia japonica (Houtt.) Ronse Decr. var. japonica)の生産構造に及ぼす影響

刈取り管理がイタドリ再生茎の生産構造に及ぼす影響を調査した。その結果,6月に地際刈りを行なった場合,1次枝の同化器官が上層に分布して草冠を形成するのに対して,7月の地際刈りや6月~8月の高刈りをした場合には,2次枝の葉が草冠を形成した。さらに,いずれの刈取り時期においても1次枝と2次枝は競合することなく,上層と下層に同化器官が位置し,「見かけ上のすみわけ」のような構造を形成した。また,早い時期に刈取りを行なった場合,草冠部に葉面積あたりの乾物重(LMA)の小さい薄い葉が形成される傾向にあった。...

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Published in日本緑化工学会誌 Vol. 48; no. 1; pp. 119 - 122
Main Authors 横山, 裕一, 稲垣, 栄洋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本緑化工学会 31.08.2022
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ISSN0916-7439
0916-7439
DOI10.7211/jjsrt.48.119

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Summary:刈取り管理がイタドリ再生茎の生産構造に及ぼす影響を調査した。その結果,6月に地際刈りを行なった場合,1次枝の同化器官が上層に分布して草冠を形成するのに対して,7月の地際刈りや6月~8月の高刈りをした場合には,2次枝の葉が草冠を形成した。さらに,いずれの刈取り時期においても1次枝と2次枝は競合することなく,上層と下層に同化器官が位置し,「見かけ上のすみわけ」のような構造を形成した。また,早い時期に刈取りを行なった場合,草冠部に葉面積あたりの乾物重(LMA)の小さい薄い葉が形成される傾向にあった。
ISSN:0916-7439
0916-7439
DOI:10.7211/jjsrt.48.119