頭頸部癌全身検索におけるDWIBS(ドウイブス)の有用性
症例は58歳,男性。維持透析中,右頸部リンパ節腫脹を主訴に生検予定であったが,右口蓋扁桃に腫瘍性病変を認めた。DWIBS施行したところ,中咽頭癌の頸部リンパ節転移を疑う像であった。口蓋扁桃生検の結果は扁平上皮癌でp16陽性であった。中咽頭癌(T2N1M0)で根治的放射線療法施行した。治療後1年経過し再発を認めず経過良好である。DWIBSは,入院精査のため医療経済的にも優れておりPET-CTと比べて遜色ない検査法であった。また,造影剤や放射線被爆がなく,糖尿病の影響も受けず,負担の少ない検査法であった。...
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Published in | 頭頸部外科 Vol. 31; no. 1; pp. 85 - 89 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
2021
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Subjects | |
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ISSN | 1349-581X 1884-474X |
DOI | 10.5106/jjshns.31.85 |
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Summary: | 症例は58歳,男性。維持透析中,右頸部リンパ節腫脹を主訴に生検予定であったが,右口蓋扁桃に腫瘍性病変を認めた。DWIBS施行したところ,中咽頭癌の頸部リンパ節転移を疑う像であった。口蓋扁桃生検の結果は扁平上皮癌でp16陽性であった。中咽頭癌(T2N1M0)で根治的放射線療法施行した。治療後1年経過し再発を認めず経過良好である。DWIBSは,入院精査のため医療経済的にも優れておりPET-CTと比べて遜色ない検査法であった。また,造影剤や放射線被爆がなく,糖尿病の影響も受けず,負担の少ない検査法であった。 |
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ISSN: | 1349-581X 1884-474X |
DOI: | 10.5106/jjshns.31.85 |