世界のイノベーティブな組織が実践する対話

日本と比べ高い生産性をあげ,独自の存在感を示すオランダ,デンマーク,中国・深圳,シンガポールの11のイノベーティブな組織を訪問した.いずれの組織も,対等でオープンな対話を実践し成果をあげていた.衆知を集め探究する対話は,交流する会話や合意する議論とは異なる.5つのポイント①多様性②主体性③傾聴④質問⑤内省をおさえることで,対話の実をあげることができる.日本が特に弱い①多様性②主体性に留意しつつ,国内の2つの企業において対等でオープンな対話を実践したところ,イノベーティブな成果をあげることができた.こうした対話は,ビジネスにおけるオープンダイアローグと言ってもよいのではないか....

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Bibliographic Details
Published in産業精神保健 Vol. 33; no. 2; pp. 125 - 129
Main Author 鈴木, 隆
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本産業精神保健学会 20.06.2025
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ISSN1340-2862
2758-1101
DOI10.57339/jjomh.33.2_125

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Summary:日本と比べ高い生産性をあげ,独自の存在感を示すオランダ,デンマーク,中国・深圳,シンガポールの11のイノベーティブな組織を訪問した.いずれの組織も,対等でオープンな対話を実践し成果をあげていた.衆知を集め探究する対話は,交流する会話や合意する議論とは異なる.5つのポイント①多様性②主体性③傾聴④質問⑤内省をおさえることで,対話の実をあげることができる.日本が特に弱い①多様性②主体性に留意しつつ,国内の2つの企業において対等でオープンな対話を実践したところ,イノベーティブな成果をあげることができた.こうした対話は,ビジネスにおけるオープンダイアローグと言ってもよいのではないか.
ISSN:1340-2862
2758-1101
DOI:10.57339/jjomh.33.2_125