海洋音響機器(ソーナー)の開発と深海探査への応用

現在,我が国で深海探査といえば海洋研究開発機構(JAMSTEC)のほぼ独壇場である.1971年に発足したJAMSTECは,80年代に入るまで所有船舶もなく政府からの深海探査のための予算も多くは望めなかった.そのような状況で我々は,日本で初めて米国製の深海探査ソーナーシステムを導入し,それらの技術を習得しながら運用を行ってきた.更に本稿では,国産化された様々なソーナーを使って成功した第二次大戦中の沈没船や墜落したロケットエンジンを発見した手法についても解説する....

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Published in電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review Vol. 14; no. 3; pp. 181 - 193
Main Author 土屋, 利雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 電子情報通信学会 01.01.2021
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Summary:現在,我が国で深海探査といえば海洋研究開発機構(JAMSTEC)のほぼ独壇場である.1971年に発足したJAMSTECは,80年代に入るまで所有船舶もなく政府からの深海探査のための予算も多くは望めなかった.そのような状況で我々は,日本で初めて米国製の深海探査ソーナーシステムを導入し,それらの技術を習得しながら運用を行ってきた.更に本稿では,国産化された様々なソーナーを使って成功した第二次大戦中の沈没船や墜落したロケットエンジンを発見した手法についても解説する.
ISSN:1882-0875
DOI:10.1587/essfr.14.3_181