痰によるステント閉塞に肺内パーカッションベンチレータが奏効した再発性多発軟骨炎

• Published in: 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 27; no. 2; pp. 196 - 198
• Main Authors: 浦, 慎太朗, 本田, 憲胤
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 01.05.2018
• Subjects: ステント閉塞; 再発性多発軟骨炎; 無気肺; 肺内パーカッションベンチレータ
• ISSN: 1881-7319; 2189-4760
• DOI: 10.15032/jsrcr.27.2_196

我々は，痰の貯留による気管支ステント閉塞と無気肺に対して，理学療法と肺内パーカッションベンチレータとの併用療法が有効であった再発性多発軟骨炎症例を経験した．気管支狭窄に対する治療法として，ステント留置の有効性が報告されているが，その合併症である喀の貯留に伴うステント閉塞の治療に難渋することがある．肺内パーカッションベンチレータは周術期合併症としての肺炎や無気肺の改善効果が報告されているが，ステント閉塞に対する使用報告はされていない．痰の貯留に伴うステント閉塞と無気肺に対して，理学療法と肺内パーカッションベンチレータとの併用療法は非侵襲的で有効な治療法になりうると考えられた．