焙煎コーヒー豆と乾燥紅茶葉におけるタバコシバンムシに対する産卵刺激因子の比較

焙煎コーヒー豆と紅茶葉に含まれるタバコシバンムシに対する産卵刺激因子の比較を行った.焙煎コーヒー豆からはカテコールが産卵刺激物質として明らかになっているが,同様の方法で紅茶葉を抽出したところ,メタノール,20%メタノール抽出物に産卵刺激活性が認められた.コーヒーにおいてカテコールを分離したクロロホルム抽出物画分と同様の方法で,活性が認められなかった紅茶葉のクロロホルム抽出物から分離した画分をGC-MS分析したところ,カテコールは検出されなかった.コーヒーおよび紅茶のいずれにおいても活性が認められたメタノール抽出物を分画すると,コーヒーではすべての画分を混合しないと活性が現れないが,紅茶では単独...

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Published in都市有害生物管理 Vol. 6; no. 1; pp. 9 - 15
Main Authors 長澤, 淳彦, 芝, 祥太郎, 鎌田, 悠司, 今野, 裕介, 小坂, 祐司, 堀, 雅敏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 都市有害生物管理学会 2016
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Summary:焙煎コーヒー豆と紅茶葉に含まれるタバコシバンムシに対する産卵刺激因子の比較を行った.焙煎コーヒー豆からはカテコールが産卵刺激物質として明らかになっているが,同様の方法で紅茶葉を抽出したところ,メタノール,20%メタノール抽出物に産卵刺激活性が認められた.コーヒーにおいてカテコールを分離したクロロホルム抽出物画分と同様の方法で,活性が認められなかった紅茶葉のクロロホルム抽出物から分離した画分をGC-MS分析したところ,カテコールは検出されなかった.コーヒーおよび紅茶のいずれにおいても活性が認められたメタノール抽出物を分画すると,コーヒーではすべての画分を混合しないと活性が現れないが,紅茶では単独で活性を示す画分があった.
ISSN:2186-1498
2435-015X
DOI:10.34348/urbanpest.6.1_9