腰部脊柱管狭窄(症)における手術治療─手術成績向上のための治療戦略

腰部脊柱管狭窄の診断において,MRIで硬膜管横断面積の狭小が認められても,症候性とは限らない.すなわち,MRI所見だけでなく,他覚所見をあわせて診断することが重要である.特に,腰部脊柱管狭窄では,歩行によって症状が誘発される間欠跛行を呈することから,安静時の他覚所見だけでは十分とはいえず,歩行負荷試験を行うことによって,診断精度を高めることができる.腰部脊柱管狭窄の手術成績の向上には,術前の詳細な病態評価と厳密な手術適応の決定,そして適切な手術方法の選択が不可欠である....

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 33; no. 2; pp. 307 - 311
Main Authors 二階堂, 琢也, 大谷, 晃司, 紺野, 愼一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2013
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Summary:腰部脊柱管狭窄の診断において,MRIで硬膜管横断面積の狭小が認められても,症候性とは限らない.すなわち,MRI所見だけでなく,他覚所見をあわせて診断することが重要である.特に,腰部脊柱管狭窄では,歩行によって症状が誘発される間欠跛行を呈することから,安静時の他覚所見だけでは十分とはいえず,歩行負荷試験を行うことによって,診断精度を高めることができる.腰部脊柱管狭窄の手術成績の向上には,術前の詳細な病態評価と厳密な手術適応の決定,そして適切な手術方法の選択が不可欠である.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.33.307