高硫酸塩スラグセメントの強さ発現性に対する無機系刺激剤の効果

高硫酸塩スラグセメントの実用的な生産性と圧縮強さの実現を目指し、強さ発現性を増進する無機化合物を探索するとともに、刺激剤としての効果が認められた無機化合物を複数組み合わせた場合の強さ発現性を調べた。リン酸水素二ナトリウム、塩化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウムおよび亜硝酸カルシウムに強さ増進効果が認められた。さらに異なる作用材齢の刺激剤を組み合わせることで強さ発現性に相乗効果があることが分かった。特に、塩化カルシウムまたは亜硝酸カルシウムおよびリン酸水素二ナトリウムを組み合わせた場合、普通ポルトランドセメントとほぼ同等の材齢28日圧縮強さが得られた。...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 75; no. 1; pp. 97 - 104
Main Authors 門田, 浩史, 吉田, 友香, 松島, 正明, 下坂, 建一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 31.03.2022
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Summary:高硫酸塩スラグセメントの実用的な生産性と圧縮強さの実現を目指し、強さ発現性を増進する無機化合物を探索するとともに、刺激剤としての効果が認められた無機化合物を複数組み合わせた場合の強さ発現性を調べた。リン酸水素二ナトリウム、塩化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウムおよび亜硝酸カルシウムに強さ増進効果が認められた。さらに異なる作用材齢の刺激剤を組み合わせることで強さ発現性に相乗効果があることが分かった。特に、塩化カルシウムまたは亜硝酸カルシウムおよびリン酸水素二ナトリウムを組み合わせた場合、普通ポルトランドセメントとほぼ同等の材齢28日圧縮強さが得られた。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.75.97