集中治療専門医認定試験の合格に関連する要因(2008~2012年)
【目的】集中治療専門医試験受験者において合否と関連ある要因を探索する。【方法】専門医試験(2008~2012年)の343人の出願書類から,受験者の合否・性別・年齢・所属(施設と部門)・他学会の専門医資格・研修分野と期間の情報を収集し,多重ロジスティック回帰分析により合否に関連する要因を探索した。【結果】試験合格率は90.2%で,合格者は男性91.8%,平均39.2(SD 6.2)歳,大学病院勤務53.8%,所属(集中治療27.1%,麻酔31.0%,救急32.3%),麻酔専門医43.0%,平均研修期間5.2年(集中治療1.9年,麻酔1.0年,救急2.0年)であった。合格オッズは研修した分野(集中...
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Published in | 日本集中治療医学会雑誌 Vol. 21; no. 2; pp. 205 - 212 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本集中治療医学会
2014
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Online Access | Get full text |
ISSN | 1340-7988 1882-966X |
DOI | 10.3918/jsicm.21.205 |
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Summary: | 【目的】集中治療専門医試験受験者において合否と関連ある要因を探索する。【方法】専門医試験(2008~2012年)の343人の出願書類から,受験者の合否・性別・年齢・所属(施設と部門)・他学会の専門医資格・研修分野と期間の情報を収集し,多重ロジスティック回帰分析により合否に関連する要因を探索した。【結果】試験合格率は90.2%で,合格者は男性91.8%,平均39.2(SD 6.2)歳,大学病院勤務53.8%,所属(集中治療27.1%,麻酔31.0%,救急32.3%),麻酔専門医43.0%,平均研修期間5.2年(集中治療1.9年,麻酔1.0年,救急2.0年)であった。合格オッズは研修した分野(集中治療・麻酔・救急)やその期間とは関連していなかった。外科系研修期間(OR=0.08,P=0.01)と外科系専門医資格(OR=0.12,P<0.01)は合格を遠ざける有意な因子であった。 |
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ISSN: | 1340-7988 1882-966X |
DOI: | 10.3918/jsicm.21.205 |