高エーライトセメント─フライアッシュ─石灰石微粉末系の水和

エーライト含有量や遊離石灰量を高めた基材セメントを用い、石灰石微粉末(LSP)を少量添加し、普通ポルトランドセメント(N)と同等のモルタル強さを発現するフライアッシュ(FA)の置換率を18%としたフライアッシュセメント(AFC)の水和反応と水和物について、Nと通常のFAセメント(NF)と比較して検討した。FAの反応は長期に継続し、NFではモノサルフェートが生成するがAFCではAFtとモノカーボネートが生成した。また、SEM-EDSや固体NMRの分析により水和したAFC中のC-A-S-Hでは、Nの場合よりC-A-S-HのCa/Si比は小さいが、NFの場合より大きく、C-A-S-Hの架橋部のAlO...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 73; no. 1; pp. 26 - 31
Main Authors 梅津, 真見子, 久我, 龍一郎, 坂井, 悦郎, 二戸, 信和
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 31.03.2020
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ISSN0916-3182
2187-3313
DOI10.14250/cement.73.26

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Summary:エーライト含有量や遊離石灰量を高めた基材セメントを用い、石灰石微粉末(LSP)を少量添加し、普通ポルトランドセメント(N)と同等のモルタル強さを発現するフライアッシュ(FA)の置換率を18%としたフライアッシュセメント(AFC)の水和反応と水和物について、Nと通常のFAセメント(NF)と比較して検討した。FAの反応は長期に継続し、NFではモノサルフェートが生成するがAFCではAFtとモノカーボネートが生成した。また、SEM-EDSや固体NMRの分析により水和したAFC中のC-A-S-Hでは、Nの場合よりC-A-S-HのCa/Si比は小さいが、NFの場合より大きく、C-A-S-Hの架橋部のAlO4やSiO4も少ないことが明らかになった。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.73.26