DRG/PPS-米国における歴史的背景と現状
米国は世界でもっとも高い医療費を支払っている。医師の裁量権を主張した米国医師会の反対によって, 過去1920年代と1950年代に2回, 国民皆保険制度の導入に失敗し, 民間医療保険システムがもっとも普及している。1965年には政府管掌医療保険システム (高齢者のためのメディケア, 低所得者のためのメディケイド) を導入し, 1983年にはもっとも激烈な改革としてDRG/PPSを導入した。これによって, 米国の医療界に大きな変化が起きている。検査界もより厳しい支払方式とCLIA38による規制により大きな変革が起きつつある。わが国でもDRG試行調査委員会が1997年に発足し, その導入が検討されて...
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Published in | 臨床化学 Vol. 28; no. 4; pp. 175 - 181 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本臨床化学会
31.12.1999
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Subjects | |
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ISSN | 0370-5633 2187-4077 |
DOI | 10.14921/jscc1971b.28.4_175 |
Cover
Summary: | 米国は世界でもっとも高い医療費を支払っている。医師の裁量権を主張した米国医師会の反対によって, 過去1920年代と1950年代に2回, 国民皆保険制度の導入に失敗し, 民間医療保険システムがもっとも普及している。1965年には政府管掌医療保険システム (高齢者のためのメディケア, 低所得者のためのメディケイド) を導入し, 1983年にはもっとも激烈な改革としてDRG/PPSを導入した。これによって, 米国の医療界に大きな変化が起きている。検査界もより厳しい支払方式とCLIA38による規制により大きな変革が起きつつある。わが国でもDRG試行調査委員会が1997年に発足し, その導入が検討されている。 |
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ISSN: | 0370-5633 2187-4077 |
DOI: | 10.14921/jscc1971b.28.4_175 |