高校生のプログラミングに対する意識と創造的態度との関連性
本研究の目的は,高校生のプログラミングに対する興味・関心等の意識と創造的態度との関連性を明らかにすることである.公立高等学校1年生226名を対象とした調査を実施した.その結果,「柔軟性」「分析性」「進取性」「持続性」「想像性」「協調性」の創造的態度が高い生徒は,プログラミングに対する興味・関心が有意に高く,これらの間に関連性が認められた.また,この傾向には性差が見られ,プログラミングに対する興味・関心,創造的態度ともに,女子の水準は男子よりも有意に低かった.このことから,創造性を高めるプログラミング教育を行うにあたり,生徒のレディネスとしての創造的態度や性別による意識の違いを考慮し,題材設定の...
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Published in | 教育情報研究 Vol. 34; no. 3; pp. 19 - 28 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本教育情報学会
2019
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Subjects | |
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ISSN | 0912-6732 2432-1745 |
DOI | 10.20694/jjsei.34.3_19 |
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Summary: | 本研究の目的は,高校生のプログラミングに対する興味・関心等の意識と創造的態度との関連性を明らかにすることである.公立高等学校1年生226名を対象とした調査を実施した.その結果,「柔軟性」「分析性」「進取性」「持続性」「想像性」「協調性」の創造的態度が高い生徒は,プログラミングに対する興味・関心が有意に高く,これらの間に関連性が認められた.また,この傾向には性差が見られ,プログラミングに対する興味・関心,創造的態度ともに,女子の水準は男子よりも有意に低かった.このことから,創造性を高めるプログラミング教育を行うにあたり,生徒のレディネスとしての創造的態度や性別による意識の違いを考慮し,題材設定の複線化等の実践ストラテジーを構築する必要のあることが示唆された. |
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ISSN: | 0912-6732 2432-1745 |
DOI: | 10.20694/jjsei.34.3_19 |