新型コロナ感染症(COVID-19)患者へのエコノミカルなゾーニングとその効用
日本の新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019,COVID-19)は入院加療が原則であった.兵庫県立加古川医療センターでは指定医療機関として軽症,無症状感染者から重症患者までを受け入れたが,個人防護具(Personal Protective Equipment:PPE)不足の回避と職員の院内感染防止が大きな課題になっていた.そこで受け入れ初期段階からセルフケアが可能な軽症,無症状感染者については病棟全体を居住空間としてゾーニングし,看護や診療の労力を最小にしつつPPEを節約した.重症患者では廊下を共通のPPE着用ゾーン(オレンジゾーン)と設定しPPEの節約と感...
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Published in | 日本環境感染学会誌 Vol. 35; no. 5; pp. 193 - 197 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本環境感染学会
25.09.2020
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Summary: | 日本の新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019,COVID-19)は入院加療が原則であった.兵庫県立加古川医療センターでは指定医療機関として軽症,無症状感染者から重症患者までを受け入れたが,個人防護具(Personal Protective Equipment:PPE)不足の回避と職員の院内感染防止が大きな課題になっていた.そこで受け入れ初期段階からセルフケアが可能な軽症,無症状感染者については病棟全体を居住空間としてゾーニングし,看護や診療の労力を最小にしつつPPEを節約した.重症患者では廊下を共通のPPE着用ゾーン(オレンジゾーン)と設定しPPEの節約と感染管理を両立した.詳細をここに報告する. |
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ISSN: | 1882-532X 1883-2407 |
DOI: | 10.4058/jsei.35.193 |