歩行時に足趾骨や中足骨で床を押す力に関する研究(第2報):クラスター分析による分類方法の提案

〔目的〕歩行時の前足部(足趾骨,中足骨)における床を押す力と時間のパターン(床押パターン)の分類方法の提案をすることを目的とした.〔対象と方法〕健常男性9名を対象とした.右末節骨底(母趾,中趾,小趾)と右中足骨頭(第1,第5)で床を押す力ベクトルを計測した.計測した27試行(対象者9名×3試行)をクラスター分析のWard法で分類した.〔結果〕左右成分は3群に,前後成分および鉛直成分は2群に分類できた.また,前後成分に着目すると,27試行中23試行(約85%)が同じ床押パターンとなった.〔結語〕歩行時の前足部における各部位の床を押す力ベクトルを分類した.特に前後成分に着目することで,全試行の約8...

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Published in理学療法科学 Vol. 34; no. 4; pp. 435 - 440
Main Authors 久利, 彩子, 田巻, 加津哉, 小西, 有人, 岩下, 篤司, 吉田, 正樹, 有末, 伊織
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2019
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.34.435

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Summary:〔目的〕歩行時の前足部(足趾骨,中足骨)における床を押す力と時間のパターン(床押パターン)の分類方法の提案をすることを目的とした.〔対象と方法〕健常男性9名を対象とした.右末節骨底(母趾,中趾,小趾)と右中足骨頭(第1,第5)で床を押す力ベクトルを計測した.計測した27試行(対象者9名×3試行)をクラスター分析のWard法で分類した.〔結果〕左右成分は3群に,前後成分および鉛直成分は2群に分類できた.また,前後成分に着目すると,27試行中23試行(約85%)が同じ床押パターンとなった.〔結語〕歩行時の前足部における各部位の床を押す力ベクトルを分類した.特に前後成分に着目することで,全試行の約85%が類似した前足部の床押パターンを示した.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.34.435