天蓋切除術を施行したCA19-9高値脾嚢胞(径12cm)の1例

CA19-9高値の脾嚢胞に対しては,悪性疾患を否定できないことから脾臓摘出術が選択されてきた.近年の画像診断は向上したことと過去の病理結果から悪性病変の報告は極めて稀であることから天蓋切除術の報告も増加している.本症例は29歳女性で,単房性かつ内部均一な脾嚢胞であったことから術中細胞診を施行した上で天蓋切除術を施行した.過去の報告をまとめ,脾嚢胞に対しての診断と治療に関して考察する....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 73; no. 4; pp. 982 - 987
Main Authors 平田, 公一, 目黒, 誠, 水口, 徹, 川本, 雅樹, 太田, 盛道, 中村, 幸雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2012
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.73.982

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Summary:CA19-9高値の脾嚢胞に対しては,悪性疾患を否定できないことから脾臓摘出術が選択されてきた.近年の画像診断は向上したことと過去の病理結果から悪性病変の報告は極めて稀であることから天蓋切除術の報告も増加している.本症例は29歳女性で,単房性かつ内部均一な脾嚢胞であったことから術中細胞診を施行した上で天蓋切除術を施行した.過去の報告をまとめ,脾嚢胞に対しての診断と治療に関して考察する.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.73.982