保健指導を受けた単身世帯の勤労男性における生活習慣と身体特性の経年的な変化について

本研究は、今後の保健指導を効率良く効果的に実施するために、単身以外の世帯者と比較した単身世帯の勤労男性における生活習慣と身体特性の経年的な保健指導の変化の特徴を捉えることを目的とした。3年連続で健康度測定および保健指導を受けている9企業に勤務する35~54歳(初年度:45.2±5.6歳)の勤労男性99人を対象とした。生活習慣の調査および身体組成の測定をした。単身以外の世帯は「野菜を多く食べること」と「夕食を腹八分目にすること」に改善傾向が見られた一方で、単身世帯ではそれらの変化が見られなかった。身体特性においては2群間で有意差は見られず、2年間の経過の中でも有意差は認められなかった。単身以外の...

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Published in日本栄養士会雑誌 Vol. 62; no. 7; pp. 369 - 376
Main Authors 福田, 里香, 井元, 淳, 豊永, 敏宏, 岩本, 幸英, 出口, 純子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本栄養士会 2019
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ISSN0013-6492
2185-6877
DOI10.11379/jjda.62.369

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Summary:本研究は、今後の保健指導を効率良く効果的に実施するために、単身以外の世帯者と比較した単身世帯の勤労男性における生活習慣と身体特性の経年的な保健指導の変化の特徴を捉えることを目的とした。3年連続で健康度測定および保健指導を受けている9企業に勤務する35~54歳(初年度:45.2±5.6歳)の勤労男性99人を対象とした。生活習慣の調査および身体組成の測定をした。単身以外の世帯は「野菜を多く食べること」と「夕食を腹八分目にすること」に改善傾向が見られた一方で、単身世帯ではそれらの変化が見られなかった。身体特性においては2群間で有意差は見られず、2年間の経過の中でも有意差は認められなかった。単身以外の世帯では、食事をサポートしてくれる配偶者や母親等の援助者が身近に存在することが推察されるが、単身世帯者は自分自身で食事の準備(外食・中食・内食)をしなくてはならないため、単身世帯者が自ら生活習慣の改善ができるような支援をしていきたいと考える。
ISSN:0013-6492
2185-6877
DOI:10.11379/jjda.62.369