内視鏡AIの現状と展望

ディープラーニングと呼ばれる人工知能(AI)の出現により,急速にAIの医療応用が進んでいる.ディープラーニングはdata drivenな性質を持ち,学習データを一定数集められれば,一定の性能を達成できるため情報工学の専門的な知識を持たない一般エンジニアや,臨床医であってもAIを構築できるようになった.いわゆるこのAIの民主化と呼ばれる現象が医療応用を加速している.現時点ではディープラーニングと特に相性の良い,画像診断領域においてAIの医療応用が進んでいる.とくに消化器内視鏡ではすでに薬機法承認を受けた複数のAIソフトウェアが上市されている.本稿では大腸内視鏡を中心に内視鏡AIの研究動向について...

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Published in昭和医科大学雑誌 Vol. 85; no. 3; pp. 173 - 180
Main Authors 小形, 典之, 林, 武雅, 若村, 邦彦, 三澤, 将史, 工藤, 進英, 一政, 克朗, 前田, 康晴, 馬場, 俊之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 昭和医科大学学士会 2025
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ISSN2759-8144
2759-8152
DOI10.14930/jsmu.85.3_173

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Summary:ディープラーニングと呼ばれる人工知能(AI)の出現により,急速にAIの医療応用が進んでいる.ディープラーニングはdata drivenな性質を持ち,学習データを一定数集められれば,一定の性能を達成できるため情報工学の専門的な知識を持たない一般エンジニアや,臨床医であってもAIを構築できるようになった.いわゆるこのAIの民主化と呼ばれる現象が医療応用を加速している.現時点ではディープラーニングと特に相性の良い,画像診断領域においてAIの医療応用が進んでいる.とくに消化器内視鏡ではすでに薬機法承認を受けた複数のAIソフトウェアが上市されている.本稿では大腸内視鏡を中心に内視鏡AIの研究動向について述べる.
ISSN:2759-8144
2759-8152
DOI:10.14930/jsmu.85.3_173