[原著] ETナースから皮膚・排泄ケア認定看護師への教育と役割の変遷

日本人の二人にひとりが「がん」に罹患し、「大腸がん」も増加の一途をたどっている。大腸がんの場合はストーマ造設を余儀なく受けている患者も少なくなく、より専門的な医療・看護サービスの提供が求められており、その専門的な教育が重要である。  ストーマを造設した患者のケアに関わる専門者の教育の始まりは米国のクリーブランドクリニックからである。当時はEnterostomal Therapy(ET)と呼ばれ、ストーマ造設患者の入院から退院までのケアを全面的に担っていた。その後、WOC(wound ostomy continence)ナースとして活躍している。日本でもET教育から始まり、その後日本看護協会にお...

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Published in日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌 Vol. 29; no. 3; pp. 77 - 81
Main Author 佐藤, エキ子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会 2013
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Summary:日本人の二人にひとりが「がん」に罹患し、「大腸がん」も増加の一途をたどっている。大腸がんの場合はストーマ造設を余儀なく受けている患者も少なくなく、より専門的な医療・看護サービスの提供が求められており、その専門的な教育が重要である。  ストーマを造設した患者のケアに関わる専門者の教育の始まりは米国のクリーブランドクリニックからである。当時はEnterostomal Therapy(ET)と呼ばれ、ストーマ造設患者の入院から退院までのケアを全面的に担っていた。その後、WOC(wound ostomy continence)ナースとして活躍している。日本でもET教育から始まり、その後日本看護協会においてWOC看護認定看護師の教育が始まった。今日では「皮膚・排泄ケア認定看護師」の教育が各県の看護協会はじめ多くの機関で行われている。
ISSN:1882-0115
2434-3056
DOI:10.32158/jsscr.29.3_77