急性硬膜外血腫(AEDH)を契機に発見された免疫性血小板減少症(ITP)の1例

AEDHを契機に発見されたITPの1例を経験したので報告する.症例は14歳男児,早産・低出生体重児であり二絨毛膜二羊膜双胎(DD twin)の第二子として出生した.けいれん,意識障害で受診しAEDHを認め開頭血腫除去術を施行した.術中の出血量は1,500 mlであったが明らかな骨折線や活動性の出血は認めなかった.術後経過は良好であった.血小板数の低値遷延から血液疾患の合併を疑い,精査した結果ITPの診断に至った....

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Published in小児の脳神経 Vol. 49; no. 4; pp. 189 - 193
Main Authors 小瀧, 祐, 矢尾板, 裕之, 齋藤, 太, 長野, 拓郎, 酒本, 海帆
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本小児神経外科学会 2024
Subjects
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ISSN0387-8023
2435-824X
DOI10.34544/jspn.49.4_189

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Summary:AEDHを契機に発見されたITPの1例を経験したので報告する.症例は14歳男児,早産・低出生体重児であり二絨毛膜二羊膜双胎(DD twin)の第二子として出生した.けいれん,意識障害で受診しAEDHを認め開頭血腫除去術を施行した.術中の出血量は1,500 mlであったが明らかな骨折線や活動性の出血は認めなかった.術後経過は良好であった.血小板数の低値遷延から血液疾患の合併を疑い,精査した結果ITPの診断に至った.
ISSN:0387-8023
2435-824X
DOI:10.34544/jspn.49.4_189