「給食施設の経営管理のための評価ツール」の開発とその有用性に関する事例報告

企業の給食施設は専門職(管理栄養士・栄養士等)の不在割合が64.9%と高いことが知られている。本研究は、企業の給食施設において、専門職が不在でも活用可能な給食経営管理のための評価ツールの開発とその有用性の検証を目的とした。1社17施設を対象に、給食施設管理部署の担当者や専門職から聴取した意見と文献検索結果をもとに、4段階の評価基準付きの評価ツール案を作成し、試用した上で修正した。2009~2015年度に年1回の評価とその結果をフィードバックした。評価結果の経年変化とツール使用者への事後アンケートでツールの評価を行った。その結果、一連のプロセスは円滑に運用され、評価結果は経年で有意な改善を認めた...

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Published in日本栄養士会雑誌 Vol. 66; no. 5; pp. 253 - 264
Main Authors 山上, 里枝子, 塩田, 直樹, 永田, 智久, 長田, 周也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本栄養士会 2023
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ISSN0013-6492
2185-6877
DOI10.11379/jjda.66.253

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Summary:企業の給食施設は専門職(管理栄養士・栄養士等)の不在割合が64.9%と高いことが知られている。本研究は、企業の給食施設において、専門職が不在でも活用可能な給食経営管理のための評価ツールの開発とその有用性の検証を目的とした。1社17施設を対象に、給食施設管理部署の担当者や専門職から聴取した意見と文献検索結果をもとに、4段階の評価基準付きの評価ツール案を作成し、試用した上で修正した。2009~2015年度に年1回の評価とその結果をフィードバックした。評価結果の経年変化とツール使用者への事後アンケートでツールの評価を行った。その結果、一連のプロセスは円滑に運用され、評価結果は経年で有意な改善を認めた。また、アンケート回答者全員が有用であると評価した。専門職が不在であることが多い企業の給食施設にて、活用可能な「給食経営管理のための評価ツール」を開発した。
ISSN:0013-6492
2185-6877
DOI:10.11379/jjda.66.253