特定外来生物オオハンゴンソウ(Rudbeckia laciniata L.)の7月刈取りによる地下部への転流の抑制効果

多年生であるオオハンゴンソウは,刈取らないと茎長が7月下旬の約200 cmまで直線的に伸長しその後成長が停止した。5月から8月までに地上部乾燥重量は約8.6倍に,地下部乾燥重量は1.4倍にそれぞれ増加した。地下茎容積重は5月から8月にかけて約1.5倍に増加し,地上部から地下部への転流が推測された。これに対して生育最盛期の7月に刈取った時の8月の地下茎容積重は,刈取らなかった時の約3/4に減少して有意に小さく,9月にもその影響が見られた。以上のことより,オオハンゴンソウを開花前の7月に刈取ると地上部から地下部への転流が抑制される効果があると推察された。...

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Published in日本緑化工学会誌 Vol. 46; no. 1; pp. 91 - 94
Main Authors 島本, 由麻, 杉浦, 俊弘, 馬場, 光久, 小林, 愛実, 立見, 千尋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本緑化工学会 31.08.2020
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ISSN0916-7439
0916-7439
DOI10.7211/jjsrt.46.91

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Summary:多年生であるオオハンゴンソウは,刈取らないと茎長が7月下旬の約200 cmまで直線的に伸長しその後成長が停止した。5月から8月までに地上部乾燥重量は約8.6倍に,地下部乾燥重量は1.4倍にそれぞれ増加した。地下茎容積重は5月から8月にかけて約1.5倍に増加し,地上部から地下部への転流が推測された。これに対して生育最盛期の7月に刈取った時の8月の地下茎容積重は,刈取らなかった時の約3/4に減少して有意に小さく,9月にもその影響が見られた。以上のことより,オオハンゴンソウを開花前の7月に刈取ると地上部から地下部への転流が抑制される効果があると推察された。
ISSN:0916-7439
0916-7439
DOI:10.7211/jjsrt.46.91