放射性金属からのコバルトとニッケルの溶融分離

原子力発電所の解体に伴い多量の低レベル放射性廃棄物の金属が発生する. 解体に伴う放射性廃棄物の処分はLLW処分場容量を逼迫させ, 経済的にも高価であるため, 放射性廃棄物量の低減は重要な課題である. このため, 放射性廃棄物量の低減に向けて, 低レベル放射性金属からコバルト及びニッケルを溶融分離する新規技術について, スクリーニング試験及び実証試験をおこなった. スクリーニング試験では3種類の分離プロセスについて性能比較した結果, 優先酸化法が最も良好な性能を示した. 実証試験では, 優先酸化法のプロトタイプ設備などを用いて試験した結果, 炭素鋼中のコバルトをDF100, 鉄回収率60%で回収...

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Published in原子力バックエンド研究 Vol. 11; no. 1; pp. 21 - 28
Main Authors 石倉, 武, 高橋, 純一, 福井, 寿樹, 東海林, 裕一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本原子力学会 バックエンド部会 2004
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ISSN1884-7579
1884-7579
DOI10.3327/jnuce.11.21

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Summary:原子力発電所の解体に伴い多量の低レベル放射性廃棄物の金属が発生する. 解体に伴う放射性廃棄物の処分はLLW処分場容量を逼迫させ, 経済的にも高価であるため, 放射性廃棄物量の低減は重要な課題である. このため, 放射性廃棄物量の低減に向けて, 低レベル放射性金属からコバルト及びニッケルを溶融分離する新規技術について, スクリーニング試験及び実証試験をおこなった. スクリーニング試験では3種類の分離プロセスについて性能比較した結果, 優先酸化法が最も良好な性能を示した. 実証試験では, 優先酸化法のプロトタイプ設備などを用いて試験した結果, 炭素鋼中のコバルトをDF100, 鉄回収率60%で回収できることを確認した.
ISSN:1884-7579
1884-7579
DOI:10.3327/jnuce.11.21