トレッドミル上後ろ向き歩行のcenter of pressure(COP)について

〔目的〕足圧分布計測システムをベルト面下に配置したトレッドミルを用いて,連続した後ろ向き歩行におけるcenter of pressure(COP)の軌跡に着目し,その特徴を明らかにすることとした.〔対象と方法〕健常学生13名とした.足圧評価解析機能を有するトレッドミルを用いて30秒間の歩行の計測を行った.足圧データは踵接地から離床までのCOP軌跡から立脚期長,単脚支持期長を算出した.COP軌跡の交差点の前後変動量,左右変動量を算出した.また,時間距離的因子である重複歩距離,歩行率を算出した.〔結果〕後ろ向き歩行では,単脚支持期長,前後ならびに左右変動量に有意な増大が認められた.〔結語〕後ろ向き...

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Published in理学療法科学 Vol. 35; no. 5; pp. 689 - 692
Main Authors 坂本, 竜司, 酒井, 孝文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2020
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.35.689

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Summary:〔目的〕足圧分布計測システムをベルト面下に配置したトレッドミルを用いて,連続した後ろ向き歩行におけるcenter of pressure(COP)の軌跡に着目し,その特徴を明らかにすることとした.〔対象と方法〕健常学生13名とした.足圧評価解析機能を有するトレッドミルを用いて30秒間の歩行の計測を行った.足圧データは踵接地から離床までのCOP軌跡から立脚期長,単脚支持期長を算出した.COP軌跡の交差点の前後変動量,左右変動量を算出した.また,時間距離的因子である重複歩距離,歩行率を算出した.〔結果〕後ろ向き歩行では,単脚支持期長,前後ならびに左右変動量に有意な増大が認められた.〔結語〕後ろ向き歩行では単脚支持期長の増大と重複歩距離の減少により歩幅の調整を行い,安定性を保っていると考えられる.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.35.689