マンモグラフィのコンピュータ支援診断装置の原理

本稿では, 実用化が近いといわれるマンモグラフィのためのコンピュータ支援診断 (CAD) システムの原理について, 筆者らによって開発された岐阜大学における例を示しながら, その概要を解説する。CADシステムは, ハード的にはディジタル撮像装置 (または, フィルム・ディジタイザ) とワークステーションで, 主に構成されている。また, ソフト的には, 前処理部・検出部・後処理部の主な3部門で構成されており, その具体的な画像処理の手法をここで簡単に説明する。マンモCADシステムは, 微小石灰化クラスタと腫瘤陰影の検出を対象としており, 良悪性の鑑別処理機能も備えている。最後に, 予想されるCA...

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Published in日本乳癌検診学会誌 Vol. 5; no. 2; pp. 135 - 147
Main Author 藤田, 広志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本乳癌検診学会 10.07.1996
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ISSN0918-0729
1882-6873
DOI10.3804/jjabcs.5.135

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Summary:本稿では, 実用化が近いといわれるマンモグラフィのためのコンピュータ支援診断 (CAD) システムの原理について, 筆者らによって開発された岐阜大学における例を示しながら, その概要を解説する。CADシステムは, ハード的にはディジタル撮像装置 (または, フィルム・ディジタイザ) とワークステーションで, 主に構成されている。また, ソフト的には, 前処理部・検出部・後処理部の主な3部門で構成されており, その具体的な画像処理の手法をここで簡単に説明する。マンモCADシステムは, 微小石灰化クラスタと腫瘤陰影の検出を対象としており, 良悪性の鑑別処理機能も備えている。最後に, 予想されるCADの利用形態について考察する。
ISSN:0918-0729
1882-6873
DOI:10.3804/jjabcs.5.135