夜間尿からの24時間排泄塩分量及びカリウム量の推定
塩分やカリウムの24時間摂取量推定方法として、随時尿である夜間8時間排泄量 (以後「8時間量」) から24時間排泄量 (以後「24時間量」) を推算した。5人の連続約1ヶ月間の尿実測値から、3日間移動平均処理した8時間量と24時間量の回帰式を得た。尿塩分では、24時間尿塩分量Q24NaCl=2.35×夜間8時間尿塩分量Q8NaCl+3.80 (相関係数0.80) 、尿カリウムでは、24時間尿カリウム量Q24K=2.66×夜間8時間尿カリウム量 Q8K+0.73 (0.63) となった。相関式から算出した推定24時間量は1ヶ月間の実測変化と良い追従性を示した。 また、健康日本21の摂取目標値を尿...
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Published in | 日本循環器病予防学会誌 Vol. 41; no. 1; pp. 32 - 39 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
社団法人 日本循環器管理研究協議会
31.01.2006
日本循環器管理研究協議会 |
Subjects | |
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ISSN | 1346-6267 |
DOI | 10.11381/jjcdp2001.41.32 |
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Summary: | 塩分やカリウムの24時間摂取量推定方法として、随時尿である夜間8時間排泄量 (以後「8時間量」) から24時間排泄量 (以後「24時間量」) を推算した。5人の連続約1ヶ月間の尿実測値から、3日間移動平均処理した8時間量と24時間量の回帰式を得た。尿塩分では、24時間尿塩分量Q24NaCl=2.35×夜間8時間尿塩分量Q8NaCl+3.80 (相関係数0.80) 、尿カリウムでは、24時間尿カリウム量Q24K=2.66×夜間8時間尿カリウム量 Q8K+0.73 (0.63) となった。相関式から算出した推定24時間量は1ヶ月間の実測変化と良い追従性を示した。 また、健康日本21の摂取目標値を尿排泄目標値に換算し、24時間尿塩分量が9.5g/day未満、24時間尿カリウム量が2.89/day以上とした。24時間尿塩分量と24時間尿カリウム量の実測値はいずれも目標値未達であった。また両成分量相関から、食事量や食事バランス指標への展開可能性を示唆した。 |
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ISSN: | 1346-6267 |
DOI: | 10.11381/jjcdp2001.41.32 |