循環器内科医・心臓外科医の海外留学の実際 第19回

2019年5月から2021年4月までの約2年間カリフォルニア州のスタンフォード大学でVisiting research scholarとして基礎研究をしていた池添亨と申します. これまでの回では優秀な先生方が臨床留学について書かれていますので, 僭越ながら自分は海外留学の経緯や経験した研究内容などを書かせていただきます. 「1. 留学まで」 私は杏林大学医学部付属病院で初期臨床研修を行いました, 当初は救急医にあこがれていたこともあってローテーション中に救急の指導医の先生に非常に良くしてもらいました. しかし, 実際の救急現場で外傷などの出血による患者さんを直に診ていくうちに, カテーテルなど...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in心臓 Vol. 53; no. 7; pp. 677 - 680
Main Author 池添, 亨
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 15.07.2021
日本心臓財団・日本循環器学会
Online AccessGet full text
ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo.53.677

Cover

More Information
Summary:2019年5月から2021年4月までの約2年間カリフォルニア州のスタンフォード大学でVisiting research scholarとして基礎研究をしていた池添亨と申します. これまでの回では優秀な先生方が臨床留学について書かれていますので, 僭越ながら自分は海外留学の経緯や経験した研究内容などを書かせていただきます. 「1. 留学まで」 私は杏林大学医学部付属病院で初期臨床研修を行いました, 当初は救急医にあこがれていたこともあってローテーション中に救急の指導医の先生に非常に良くしてもらいました. しかし, 実際の救急現場で外傷などの出血による患者さんを直に診ていくうちに, カテーテルなどの血管内治療と手術で止血や血行再建ができる血管外科に徐々に興味を持つようになり, 救急科ではなく2009年に杏林大学医学部付属病院の心臓血管外科に入局しました. 2010~2012年に川崎市立病院で2年間の外科研修を経て, 現在は大学で臨床に従事しております.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.53.677