平成23年度学会賞報告
消化管ストーマ造設後の合併症の実態を把握することを目的とし、合併症の頻度、種類、誘因について文献的検討をおこなった。結果;ストーマ関連合併症の頻度は10~70%と報告により大きく異なる。合併症として比較的多く報告されているのは、ストーマ周囲皮膚炎、脱出、ストーマ旁ヘルニアである。合併症の原因は造設方法や術後管理によるものに分類されるが詳細は様々な状況が重なっており特定できないことが多い。しかし誘因として患者の体型や併存疾患が少なからず関与しているため、専門スタッフがストーマ造設の前から介入することにより、合併症の予防や回避が可能となるものがある。結語:ストーマの合併症の実態を検討するには、合併...
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Published in | 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌 Vol. 28; no. 2; pp. 3 - 4 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会
2012
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1882-0115 2434-3056 |
DOI | 10.32158/jsscr.28.2_3 |
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Summary: | 消化管ストーマ造設後の合併症の実態を把握することを目的とし、合併症の頻度、種類、誘因について文献的検討をおこなった。結果;ストーマ関連合併症の頻度は10~70%と報告により大きく異なる。合併症として比較的多く報告されているのは、ストーマ周囲皮膚炎、脱出、ストーマ旁ヘルニアである。合併症の原因は造設方法や術後管理によるものに分類されるが詳細は様々な状況が重なっており特定できないことが多い。しかし誘因として患者の体型や併存疾患が少なからず関与しているため、専門スタッフがストーマ造設の前から介入することにより、合併症の予防や回避が可能となるものがある。結語:ストーマの合併症の実態を検討するには、合併症の定義を明確にして造設方法や観察時期などの条件を一定にした調査が必要である。 |
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ISSN: | 1882-0115 2434-3056 |
DOI: | 10.32158/jsscr.28.2_3 |