鉄筋端部にナットを設置した機械式定着の定着特性に関する研究

本研究は,劣化した鋼橋RC床版の更新用床版として用いるプレキャストPC床版の橋軸方向RC接合部に適用可能なRC継手構造を開発することを目的としている。これまでに,プレキャストPC床版接合部の橋軸方向鉄筋(床版配力鉄筋)先端部に定着具を設置することで,鉄筋の定着長を短縮した継手構造に対し移動輪荷重載荷試験など実験を行い,実構造に適用可能であることを確認した。本論文では,継手構造の合理的な設計を行うため,定着具を設置した鉄筋の付着特性を明らかにすることを目的に引抜き試験を行い,既往の付着応力-すべり-ひずみ関係式に定着具挙動の影響とひずみ関係式に係数を考慮し,その適用性を確認した。...

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Published inコンクリート工学論文集 Vol. 34; pp. 117 - 127
Main Authors 吉松, 秀和, 高橋, 良輔, 徳重, 英信, 水戸, 健介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本コンクリート工学会 2023
Subjects
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ISSN1340-4733
2186-2745
DOI10.3151/crt.34.117

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Summary:本研究は,劣化した鋼橋RC床版の更新用床版として用いるプレキャストPC床版の橋軸方向RC接合部に適用可能なRC継手構造を開発することを目的としている。これまでに,プレキャストPC床版接合部の橋軸方向鉄筋(床版配力鉄筋)先端部に定着具を設置することで,鉄筋の定着長を短縮した継手構造に対し移動輪荷重載荷試験など実験を行い,実構造に適用可能であることを確認した。本論文では,継手構造の合理的な設計を行うため,定着具を設置した鉄筋の付着特性を明らかにすることを目的に引抜き試験を行い,既往の付着応力-すべり-ひずみ関係式に定着具挙動の影響とひずみ関係式に係数を考慮し,その適用性を確認した。
ISSN:1340-4733
2186-2745
DOI:10.3151/crt.34.117