肝硬変を伴う直腸癌術後回腸導管に発生した静脈瘤 に対する経皮経肝的静脈瘤塞栓術(percutaneous transhepatic obliteration; PTO)を施行した1例

概  要:肝硬変を有する直腸癌症例において膀胱浸潤のため回腸導管術を施行された.その後,回腸導管部に静脈瘤を形成し,出血を繰り返すため,経皮的な静脈瘤塞栓術を施行した.治療は経皮経肝的に門脈経由でアプローチし,バルーンカテーテルなども使用し,塞栓には硬化剤や,金属コイルなどの永久塞栓物質を種々併用して行った.術後に出血の再燃と静脈瘤の発達を認めたため,同様に再治療を行った.以後,少量の出血は時々あるものの,用手圧迫や止血剤にて経過観察中である....

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Published in島根県立中央病院医学雑誌 Vol. 46; pp. 47 - 52
Main Authors 児玉, 光史, 湯浅, 貢司, 石橋, 恵美, 松村, 武史, 金﨑, 佳子, 土江, 洋二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 島根県立中央病院 2022
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ISSN0289-5455
2435-0710
DOI10.34345/spch.46.0_47

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Summary:概  要:肝硬変を有する直腸癌症例において膀胱浸潤のため回腸導管術を施行された.その後,回腸導管部に静脈瘤を形成し,出血を繰り返すため,経皮的な静脈瘤塞栓術を施行した.治療は経皮経肝的に門脈経由でアプローチし,バルーンカテーテルなども使用し,塞栓には硬化剤や,金属コイルなどの永久塞栓物質を種々併用して行った.術後に出血の再燃と静脈瘤の発達を認めたため,同様に再治療を行った.以後,少量の出血は時々あるものの,用手圧迫や止血剤にて経過観察中である.
ISSN:0289-5455
2435-0710
DOI:10.34345/spch.46.0_47